レイコハンズの手作りな日々 |
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『直島』の存在を知ったのは2007年に行ったアメリカのサンタフェで。
ちょっとしたご縁でアーティストご夫妻のお家に滞在させてもらったのですが、そこの本棚に直島の本があったのです。尋ねると「この島のこと知らないの?海外で有名だよ、ぜひ行ってみて。で、オーバルに泊まってね」 あれから5年、行きたいなあー、と思い続けていたのですが、今回ムスメの友人たちと1泊旅行することになり、それなら直島がいいとリクエスト☆ 早朝に京都を電車で出発し、明石から車に乗せてもらいます。 11時の四国汽船のフェリーには惜しくも間に合わず、1時間待ちか・・・とがっかりしたところ、 おじちゃんが「あれに乗り」と指差してくれた別会社のフェリーにすぐ乗ることができました。 乗ってから気づいたのですが、これは観光用のきれいなフェリーではなく、なんだか様子がおかしい。 生活感漂う船内に場違いな若い女性+少々年配者(私)1名。。。 そして到着したところは三菱マテリアルの工場近く。 ・・・なんか印象ちがうやん☆ でもこれがこの島を深く知るきっかけになるのです。うーん、すべて意味があるのね 今やアートの島として有名になった島。 それは1992年にベネッセ会長・福武氏の発案により美術館とホテルがオープンしたところから始まります。 正直、私はアート好きな会長が資金力に任せて島をコーディネートした、ぐらいに思ってました。 でも観光向でない港に到着し、三菱マテリアルのマークのついた数々のタンクを目にしたことで「?」が頭に生まれ、車に乗っている間に携帯で調査開始。 農業に適さなかったこの島は、銅の精錬所を受け入れ、経済的には豊かになります。 しかし、公害により島の北半分は禿山に。 その直島をなんとかアートの力で再生させたいという福武氏の熱い想いがすべての出発。 この心意気に共感し、安藤忠雄氏が、そして世界の名だたる現代アーティストが島を訪れ作品を制作したのです。数々のプロジェクトでアートと島民が近くなっていく・・・ 今まで美術館で観る現代アートには興味なかったのですが、この島で風景の中、生活の中に溶け込んでいる展示がとても楽しかったです。ほんと、アートに力をもらうということが実感できました。 20年経って島の様子も変わりつつあるようです。都会からの観光客は「島の食堂」より「こぎれいなカフェ」を選びます。 きれいで美味しい方が気持ちはいいのですが、あまり行きすぎて都会と同じような景色にならないでほしいなーと矛盾したことを思う私なのでした。 ※ 『南瓜』と『はいしゃ』のところで「面白い写真を撮ってあげよう」というおじさんに出会いました。 なかなかゲージュツ的な写真を撮ってもらいましたよ!
by reikohands
| 2012-05-21 19:00
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